ひとつ目小僧のようなかわいらしさ

By neribi | 2011 年 5 月 14 日

―キャッチフレーズ、ロゴ・マーク導入記念シンポジウム―

 4月の本欄でもお伝えしましたが、美術館では、キャッチフレーズロゴ・マークを導入し、入口・案内の看板やポスター・パンフレットなどに活用しています。

 この導入を記念したシンポジウム「キャッチフレーズ、ロゴ・マークのいま」を、5月13日に開催しました。キャッチフレーズの作成委員に参加いただいた古居利康さん、ロゴ・マークの選定委員に参加いただいた葛西薫さんとナガクラトモヒコさん、そして、公募したロゴ・マークの最優秀作品に選ばれた和久井遥さん(日本大学芸術学部大学院)をお迎えして行ったものです。

 見出しの言葉は、和久井さんの作品の印象を葛西さんが「ひとつ目小僧のようなかわいらしさが脳裏に焼き付いて忘れられなくなった」と語ったもの。葛西さんとナガクラさんには、ロゴ・マークを展開したつぎのようなキャラクターも提案していただいています。新たなミュージアムキャラ、グッズとして展開していきたいと考えています。

 キャッチフレーズ、ロゴ・マークの必要性について、古居さんは、「企業や組織は人がふえるほどさまざまな考えが出てくる。しっかりしたキャッチフレーズやロゴ・マークがあると、原点に立ち返って目標を失わずにすむ」と語っています。

 シンポジウムに参加した方からは、「普段、何気なく目にしているロゴ・マークも、その裏には作者の並々ならぬ努力と深い思いがあることを知った。これからは、興味深くいろいろなキャッチフレーズ、ロゴ・マークをみていきたい」という感想も聞かれました。

【パネラー紹介】

 葛西 薫(かさい かおる)氏

 1949年札幌生まれ。サントリーウーロン茶、ユナイテッドアローズなどの長期にわたる広告制作のほか、近作に、SUNTORY、サントリー美術館、六本木商店街の新CIのディレクション、TORAYACAFEの一連のグラフィックワーク、鹿島建設TORANOMONTOWERSのサイン計画などがある。1999年ADCグランプリ、1998年毎日デザイン賞、1999年講談社出版文化賞ブックデザイン賞など受賞。
葛西薫展(1992年、ggg/2007年、G8、G&G)実施。著書に、「葛西薫の仕事と周辺」(六耀社)など。

 ナガクラトモヒコ氏

 1956年東京生まれ。そごう・西武百貨店「夏市・冬市」の広告。RECRUIT、NTTDoCoMo「i-MODE」、NHK「からだであそぼ」、サントリー美術館などのロゴタイプデザイン。JAGDA年鑑、TCC年鑑、猪本典子著「修道院のレシピ」などのブックデザイン、福山雅治、内田有紀等のCDジャケットデザインと広告など。1990年日本グラフィックデザイナー協会新人賞、1992年、94年、96年朝日広告賞部門賞、2006年装幀コンクール「日本書籍出版協会理事長賞」など受賞。

 古居 利康(ふるい としやす)氏

 1957年生まれ。コピーライターとしてサントリー、大和ハウスグループ、キャノン、大和証券、BOSE AUTOMOTIVE、三菱地所、日進オイリオほかを担当。2002,05,06年毎日広告デザイン賞。2004,05,06年朝日広告賞。2007年消費者のための広告コンクール・経済産業大臣賞などを受賞。